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小さな村


日本を離れて5年目を迎えた節目の日を、タイの南の小さな小さな村で迎えました。

私が訪れたその村は、道路が通っていない為、ボートでの上陸。








人口100人ちょっとのその村は、2004年のスマトラ沖地震で被災した場所。

被害は大きくなかったとの事だけれど、 地震後、その村でタイの友人が子供達に勉強を教えたり、子供達の心のケアに関するボランティアをしていた事から、今回の旅にお声がかかり出掛けてきました。




友人もざっと10年以上ぶりの訪問という事で、何も説明できないと言われ、どんな所かわからないまま荷造り。

何を持って行けば良いのか全く分からず。


友人はイスラム教徒なので、おそらくホームステイ先もイスラム教なのだろうと思い、半袖は許してもらうとして、足を出さない洋服を用意しました。


着いてみると、ホームステイ先だけではなく、村全体がイスラム教の村。


そして驚いたのは、ボートでないと行けないにしても、半島で陸続きにも関わらず、電気の供給が19:00から23:00までとの事。

各家にはソーラーパネルがついていたけれど、わずかな電力なのだと思う。

私達3人が携帯を充電していたら、その電気はあっという間に底をついてしまった。

冷蔵庫なんてものはもちろんありませんでした。

23:00には強制的に寝るしかなく、22:00 には就寝準備完了。

そのせいなのか(?)村には大人以上に小さな子供達。

そしてその反面、不思議に思ったのがお年寄りの姿が見えない事。

とても気になったので、お年寄りはどこにいるの?
と聞くと、みんな亡くなったとの事。

70歳以上の方は村でたった1人でした。

なにがここの方達の命を縮めているのでしょうか。

ベランダのような、外のような中のような場所に敷物を敷いて蚊帳の中でざこ寝。


雨水だろか、山からひいてる水だろうか。
シャワーはもちろんなく、桶に貯めた水で水浴び。

半袖で過ごせるとはいえ、やはり水には変わりなく、毎回最初の1杯目で心臓が止まりそうになった。

そして電気のないトイレ兼水浴び場で、ヘッドライトの灯りで洗う頭と身体。

人生初めての体験ばかり。


すごく失礼な話ですが、食事の際に出てきた出所が謎の水に口をつけるべきかどうか悩みました。
下痢を覚悟で飲んでみるも、全く大丈夫。

そんなひどい事を思ってしまった自分を反省しました。

本当にごめんなさい。


子供達の服はどこかに穴が開いていたり、
切れていたりサイズも合っていなくて、
サンダルの前が無いまま履いている子供も。

他所から来た私達に対して、恥ずかしがり屋な子供達だったけれど、だんだん慣れてきて、集めた木ノ実を持ってきてくれたり、
食べれる葉っぱを採って私の所へ持って来てくれたり、
桟橋まで朝日を見に出掛けた戻りに、
おはようと声をかけてくれたり、
慣れてきた頃にサヨナラをしなければならないのが悲しかった。














最終日の朝、
村で結婚式があるという事で、
ホームステイ先のお母さんに連れて行ってもらった。

一応長袖と長ズボンを着ていたものの、
厳かな結婚の儀式を行なっている新婦さんの自宅に、異教徒の私が本当に足を踏み入れて良いのか迷い、
何度も確認した。

大丈夫大丈夫。

と言われ、式の真っ最中だったけれどお邪魔させていただくと、
私に気付いた人達はニッコリと笑顔で迎えてくれた。

嫌がられるだろうかと思いつつも、見よう見まねで、ステイ先の女の子に確認しながら皆と一緒にイスラム教の手の動きを真似してみた。

そんな私をみんな笑顔で、そうそうと言葉なく首を縦に振ってくれた。


新郎は前日私達を漁に連れて行ってくれた素敵な男性で、
新婦さんもとても綺麗な女性だった。

2人とも同じ村の者同士。

式の後、2人で新郎の家に向かう姿は、なんとも言いようがない程、素敵で可愛いらしくて、笑顔がなんだかとっても眩しくて、
幸せというものが目に見えるとしたら、こういう事なのかなと思うほど、
幸せというものを形として見れた気がした。



サヨナラの時。

家の階段を降り始めた私のリュックを、ステイ先のお父さんが掴んで、
「帰る必要ない」
と言った。

冗談でも嬉しかった。


埠頭で見送ってくれた皆に手を振りながら、涙が出そうになった。




電気なんてなくても、
水道なんてなくても、
洗濯機も冷蔵庫なんてなくても、
あるもので生活は成り立つのだ。

私は便利な生活しか知らない。

電気を大切に使う事も、
水を大切に使う事も、
冷蔵庫がない生活も、
洗濯機のない生活も、
知らない。

靴やサンダルが壊れたらすぐに取り替えてしまえるし、
穴が開いたTシャツや、切れた服もすぐに新しい洋服と取り替える事が出来る。


実際、あの村に暮らす人々にも、
様々な苦悩があるのだと思う。

それでも、便利な物に囲まれている私達なんかよりも、ずっと幸せそうに見えた。











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